1991年、アメリカぽんこつ旅行 Part 2

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添乗員など付かず、もちろんスマホの翻訳機など存在しない時代、往復のチケットとホテルの予約をしただけのアメリカ旅行では、食事をするにも買い物をするにも当然最低線の英会話力は必要となります。しかしながら、当時友人も私も英語力はいいところ中学前半のレベル。カリフォルニアでも観光地ならばともかく、町中の生活圏となると、英語が使えないアジア人というだけで、売店のおばちゃんなどにさえも相当蔑まれた目で見られてしまいます。悪い言葉ですが、まともな教育も受けていない人種くらいにどうも思われてしまうようなのです。

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Photo from imcreator.com

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日本国内で困っている観光者らしい外国人を見たとき、大抵の日本人なら不慣れな英語を使ってでも親切に対応すると思います。しかし、人種の混沌としたアメリカでは、そんな輩はまずいないくらいに考えていた方が良いということを知りました。現地で相手から何か一方的に英語で捲くし立てられ、何を言われているのか分からずにオタオタしていると、相手はコリャ駄目だと両手のひらを上に向けて、あきらめたように首を左右に振る。そんなシーンに出くわすたびに「もっと簡単な言葉で言ってくれよお」と内心怒りつつ、自分の語学力の無さを痛感させられ、がっくりと肩を落とし落ち込んでしまうのが常でした。

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日本人は10年以上も学校で勉強するのに英語が喋れない。英語が使えない国は先進国の中でも日本だけだなどという言葉に本当に情けなさを感じました。そして、現地で実際の英会話に苦しむ中、私は日本人を英語が苦手な人種に育ててあげているある一つの元凶を発見したのです。

それは、和製英語の存在です。

実際のヒアリングの時、英会話レベルの低い私は、相手の言っている言葉をまず和製英語に置き換えて理解しようとしていたのです。結局のところ、この作業がまったくもって英語の理解、上達を邪魔をするのだということに気付きました。

たとえば「White Shirts」と語り掛けられたとき、和製英語の「ワイシャツ」に置き換える事は、実際問題至難の業です(もちろん、自分のレベルでの話です)。レストランで水がほしいときに「ウォーター」などと発音してもまず伝わりません。そういう時は、「藁(ワラ)」と言えなどと誰かが言っていましたが、まさに「ウォーター」よりは、「ワラ」の方が「Water」に近いようです。

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ハリウッドの目抜き通りのカフェで、テーブルに巨大な靴のようなハンバーガーと山のようなポテトが乗った皿を置いたウエイターが、いきなり「キャッチアップ」と、私に向かって言ってきました。“Catch Up?”そう聞き取った私は、いったい何を「持ち上げろ」とこの人は言っているのだろうかと思い唖然としてしまいました。“Pardon me ?”と、“Slowly please”と、散々使い込んだ言葉を連発して聞き取ると、何てことはない、付け合わせのポテトに、“ケチャップ”はいるのかと聞いていただけの事でした。トマトで作ったあの赤い液体は、それまで日本で、“ケチャップ”という呼び名だと思っていたのに、“キャッチャッパ”という、まったく違った名前の代物だと知って驚いたわけです。


Part3につづく

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