ホームベーカリー購入の前に。あなたは本当に使いこなせますか?

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ホームベーカリーは本当におすすめなのか?

ホームベーカリーは本当におすすめの調理器具なのか?
購入すれば誰でも簡単にパンが作れるのだろうか?
そもそもおいしく焼けるのか? そして、機種選びは?

こんな疑問や悩みに、ホームベーカー歴7年、元高級ステーキハウス店コック、元料理人わたくしカズが一つ一つお答えしていきます。

結論を行ってしまえば、ホームベーカリーはメーカーが謳うほど“簡単ではありません”。

最初の頃は“失敗も実に多い”です。

おすすめかどうか、と聞かれれば・・・・

あなた次第です。としかお答えのしようがありません。

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成功か、失敗か?

少々厳しい書き出しをしてしまいましたが、このホームベーカリーでのパン作り、少しの苦難を乗り越え、うまく焼き上がった時のパンは、もう感動するくらいおいしいです。コツさえつかめば、圧倒的に失敗もなくなります。

まあ、何の電化製品であれ調理器具であれ、使いこなすためにはやはり経験に伴うコツの習得が必須だと私は考えていますが。

そんなホームベーカリーのメリット、デメリット、おいしく焼くための秘訣、おすすめ機種などを、以下で順にご説明させていただきたいと思います。

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ホームベーカリーで朝食用のパンを焼くということ。

私が初めてホームベーカリー(家庭用パン焼き器)を購入してからおよそ7年が経ちます。

現在我が家では2台目の機械が活躍していますが、最初にホームベーカリー購入を思いついた理由は、2日に一度パン屋に通わなければならない状況から抜け出す手段としてでした。

我が家の朝食は毎度食パンです。

しかも、コンビニの食パンなどでは断じてダメというこだわりぶりです。

なにを贅沢な、と思われるかもしれませんが、どうしてもここだけは譲れない、それほど食通な一家というわけではないのですが、あのビニール袋入りの真四角の食パンだけはどうしてもダメなんです。

ご愛食の方々には申し訳ありません。

Photo from imcreator.com
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毎日のパン屋通い

共働きの夫婦に子供一人という構成の我が家、ホームベーカリーを導入する以前は2日に一度は馴染みのパン屋さんで山形パンを買うのがいつしか私の仕事となっていました。

しかしながら、サラリーマンだった私にとって、これは実のところけっこう大変な仕事でした。営業時間というタイムリミットに、買い忘れ、2日に一度の必須の仕事となると結構なストレスです。

そんな折でした。ふとしたことでホームベーカーリーの存在を知りました。

自分の家で簡単にパンが焼ける。しかも、様々な口コミ、評判、比較サイトによれば、実においしい、おすすめですよ!とかいてあります。

夢のような機械じゃないですか?!

で、最初に結果というか私のホームベーカリーに対する感想を書けば、紛れもなくこのコピーの通りです

ホームベーカリーで焼き上がったパンは、どの街にも一軒はあるそこそこ繁盛しているパン屋さんのレベルにはさすがに劣りますが、まあ、あまりぱっとしないパン屋さんの食パンのレベルよりはだいぶ上をいっています。

悪いですがコンビニで売ってる袋詰めの食パンには圧勝です。

なんといってもこちらには、無添加食材、そして、焼きたてのアドバンテージがあります。

Photo by GATAG
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パン作りの覚悟はできてますか?

当時私が検索した、様々な口コミや評判、おすすめ機種などにも嘘はなく、ホームベーカリーの予想以上の出来栄えにはいたく感動したものでした。

じゃあなぜ、この文章のタイルが「ホームベーカリー購入の前に。あなたは本当に使いこなせますか?」などといった懐疑的なタイトルなのか。

その理由を以下でくわしくご説明したいと思います。

ホームベーカリー導入後は、2日に一回の必須となっていたパン屋さん通いから解放された私ですが、それと同時にホームベーカリー購入前には予想もしていなかった試練と新たな日課が始まることとなりました。

これからホームベーカリーの購入を検討しているあなた、そして、私と同様に日々の朝食用の食パンを焼くぞ、とお考えのあなた、あなたが手始めに考えるべきことは、どのメーカーのどの機種を選ぼうかではありません

口コミサイトの評判やおすすめを見て、あの機種は、この機種はと空想するのは実に楽しい作業です。

しかし、大前提として考えなければいけないことは、

あなたにパンを焼き続けるという職人的な素養と現実的な時間がありますか?

ということです。

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新たな日課の発生

2日に一度のパン屋さん通いの代わりにホームベーカリーを買ったわけですから、乱暴な言い方をすれば2日に一度パンを焼くという作業が新たに発生するわけです。

大雑把に工程を言えば、強力粉、バター、冷水等の食材の用意。配合、ホームベーカリーによる焼き上げ作業(4-5時間)、出来上がったらすぐに取り出してパンの乾燥、カット、窯や部品の洗浄と、こういった作業が2日に一度延々と繰り返されます。

どうでしょうか?とてもではないですが「かき氷器」のように、季節的な遊び感覚ではできない作業と私は考えます。

しかしながら、なにも私は覚悟がないならホームベーカリーは止めなさいと言っているのではありません。

あまりに安易に考えて購入した機械を使いこなせず、棚のお飾りにするだけは避けていただきたいという願いからこの文章を書いています。

かくいう私も、ホームベーカリー購入前はたいした考えもなしに、粉を投入して、水を入れて、イースト菌を入れてちょちょいのチョイ!と、実に甘っちょろくこれから始まるパン作りの工程を考えていたわけですが。

Photo from imcreator.com
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時間の確保が課題

どのメーカーの機種でも、概ね早焼き(完成まで2時間程度)のコースが用意されています。

しかしながら、焼き上がりまでに長時間を要する通常焼きと早焼きとでは、その出来上がりの差は歴然、ホームベーカリーのベストなパフォーマンスを発揮するためには、やはり4-5時間要するわけです。

現在はフリーランスともいえる私ですが、サラリーマン時代この時間を取ることにはなにより苦労しました。

仮に夕方の6時に焼き始めても、焼き上がりは11時となるわけです。

夜の8時に焼き始めたら焼き上がりは午前1時、すぐに取り出さないといけませんのでその時間に寝てもいられない、したがって、パンを焼く日は1分でも早く大急ぎで自宅に帰ってくるということになります。

鞄を置くや否やとにかく窯をセットするといった次第です。

 

タイマーコースというのもあります。

翌朝に焼き上がり時間をセットすれば、朝起きると出来立てのパンがおいしく焼きあがっている…といった説明です。

確かに朝目覚めた時に何とも言えぬ芳ばしい香りがします。

しかしながら、焼き上がったばかりのパンは、まだ多量に水分を含んでいるためトーストには今一つ向いていません

本当に美味しくいただくには、最低でも数時間の乾燥が必要というわけです。

専業主婦の方であれば、二日に一度の家事の時間と割り切れるかもしれませんが、私のような共働きの家庭であった時に、この時間の捻出がホームベーカリーにとって最重要なファクターとなります。

パンを焼くために2日に一度4-5時間を捻出できる、あるいは家族の助けなどを借りて時間を作り出せる。あなたにはその用意ができてますか?

 

Photo from imcreator.com
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ホームベーカリーは買ってはいけない商品なのでしょうか?

もちろん、決してそんなことはありません。家庭で実際に大変おいしいパンを焼きあげることができるおすすめの機械です。

現に私自身、7年以上もホームベーカリーで朝食用のパンを焼き続けています

ただ、私がここで言いたいことは、メーカーや様々なコンテンツが発信する良いことずくめの口コミや評判の情報を鵜呑みにしないで下さいということです。

何の道具でもそうだとは思いますが、使い方とライフスタイルへのフィットが見込めれば限りなく重宝します。

でも実生活に合わない、使い勝手がそぐわない商品を買ってしまえば、早々に棚の上のお飾りに変身するしかありません。

 

パンの出来については何よりも経験がものを言います

レシピ通りに材料の分量を合わせてセットしても、温度や湿度、季節、材料の鮮度などで出来上がりが微妙に違ってきます。

微妙に違う程度なら良いのですが、時には唖然とするほどひどい代物が出来上がることもあります。

4-5時間をかけて焼くわけですから、失敗すればその日はほぼやり直しがききません。失敗したパンを泣く泣く食べるか、コンビニへとダッシュすることとなるわけです。

自分だけが失敗したパンを食べる分にはいいですが、家族に食べさせ、揚句に辛辣な批評をもらったりすればかなりへこみます

Photo by pixabay.com
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パン作りを成功へ導く秘策

特に初心者の頃は成功より失敗の方が圧倒的に多いと思います。

夏に向かう温度の高い時季は特に失敗しやすく、前年の反省などのこれまでのパン作りの経験が重要になったりします。

ここで私の経験上、ホームベーカリーで極力失敗を回避するいくつかのコツをお教えしたいと思います。

コツ1. とにかく材料を冷やしておくこと。失敗の多くなる夏場は特に、水はもちろんですが、粉、窯まで冷蔵庫に入れて冷やしましょう

そして、完全に冷房の効いた部屋で焼き上げるということです。

夏場に水と一緒にクラッシュアイスなどを利用するのも有効な手段です。ちなみに私はこのためだけにアイスクラッシャーを購入しました。

余談ですがフードプロセッサー(アイスクラッシャー機能付き)を購入すれば他の料理にも転用できて便利です。

ちなみに、この時に間違っても材料の中にキューブ状の氷などは混ぜないでください。窯のテフロンが傷つき交換が必要になってしまいます。

私がお薦めするフードプロセッサーはこちらです。私自身が使っていますが、なんともおしゃれで小型、置き場に困らないのがいいです。

刃の取り扱いには注意ですが、お手入れも他の食器などと一緒に洗える大きさです。

ホームベーカリーで失敗しないコツ

コツ2. 日々の焼き上がりをしっかりと記録に留める、できれば写真やメモ等を取って記録に残しておくです。

それが無理であれば、せめてその日のパンの焼き上がりをよく観察して記憶に留めましょう

日々の微調整はひじょうに重要です。それは、膨らみが足りなかったから明日は砂糖を少し増やそうとか、焼きが強かったので水を少し増やしてみようといったことです。

粉の量と食材等の温度さえクリアできていれば、あとは水と砂糖の量で微調整がある程度効くはずです

材料を量るスケールは専門メーカーの正確な物を選びたいですね。

 

なぜかある日突然に焼き上がりが失敗することもあります。

ひと月の間無難に問題なくパンが焼きあがっていたのに、ある日突然に全然膨らまないパンが出来上がるといったことです。

こういった時に過去の写真を残してあれば、この記録から次回の改善の手掛かりが見つかるはずです。

Photo from pixabay.com
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慣れてきたり、疲れていたりした時のパン作りのうっかりミスも怖いです

砂糖と塩を間違えたり、水や粉の分量の単位を勘違いしたり、イースト菌を入れ忘れたり。こうなるともはやパンとは呼べない代物が出来上がります。

私も以前塩と砂糖を間違えて夢想だにしないような産物を生みだしたことがあります

犬や猫も食べませんので、こうなった場合にはもはや捨てるしかありません。

 

やっぱり最高ホームベーカリー!

いかがでしょうか?

そんなこんなでネガティブな意見ばかりをお話ししてしまいました。

多くの方がホームベーカーリーを棚のお飾りにしている現実を見過ごせずに、自分の思いのたけを書きなぐってしまったかもしれません。

最初に申しあげたとおり、なんといってもうまく焼きあがった時の自家製のパンの味は最高です。焼き上がりの成功という満足感もパンの味をぐっと押し上げてくれます。

この文章を読んでいただき、そのリスクを十分に理解され、パン作りに取り組むモチベーション、多少の失敗は当たり前くらいのお気持ちを持てれば、ホームベーカリーは決して難しい作業ではありません。そんなあなたへ、ホームベーカリーはたいへんお薦めです。

結局のところは機械が自動でやってくれますので焼き上がりを楽しみに待ちましょう。

今我が家のホームベーカリーは2台目となり、日々おいしいパンを焼き続けてくれています。

私はコック経験があり多少の勘は働きますが、決して器用ではありません

そんな私でもできます。

この文章をここまで読んでいただいたあなたなら、きっと素敵なホームベーカリーライフをエンジョイできるはずです。

私の駄文を読まれて、めげることなどなく、逆にガッツが湧いたあなた、そんなあなたは迷わず今すぐにホームベーカリーを購入してください。

必ず日々満足のいく、ご家族の笑顔が見れるパンを焼き続けられるはずです。

Photo from imcreator.com
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どんな機種を選ぶか

初めてホームベーカリーを買われる方は、まずは安価な入門機から入られることをお勧めします。

いきなり数万円もする高級機を買うリスクは何ともお勧めできません

私も最初はエムケー精工の1.0斤タイプを使っていました。

安価な入門機を購入して、ホームベーカリーを使い続けられると確信してから高級機を選ばれることをお勧めします。

低価格ながらたいへん評判がいい、人気の1台がありますのでご紹介しておきます。

エムケーさんは聞き覚えない方も多いかと思いますが、早くからホームベーカリーの機械を製造し続けている老舗です。10,000円ほどのお値段で、これだけのパンが焼けるのであれば十分満足できる1台です。

 

さらに本格的に焼き続ける段階に入ったら、パナソニックのこちらの1.5斤焼きの機種はお薦めです。

今現在私自身も使っています。やはりパナソニック製のホームベーカリーは、数あるメーカーの中でも使い勝手、パンの焼き上がりで一歩リードしているように感じます。消耗部品の調達なども実にスムーズです。

お味についても様々なコンテンツや口コミでも折り紙つき、外皮のパリッとした固さと中のしっとり感のバランスが非常に良いです。

 

ここで注意していただきたい点があります。

それは1.5斤焼きで1.5斤容量一杯のパンを焼いたとき、出来上がりのパンは縦長になるということです。

どういうことかと言えば、パン屋さんのように横に長くなるわけではありませんので、1.0斤で焼いたときに2cmにスライスしたパンが自分の適量だとすれば、縦長になった分1.5斤では1.5㎝位に薄く切らねばならないといういことです。

好みもあろうかとは思いますがあまり薄い食パンはいまいちです。

そこで我が家では1.5斤用のホームベーカリーで概ね1.25斤に焼いています。

最初の分量合わせには少々苦慮しますが、こうすることで薄くならずにボリュームのあるパンが食べられ、今の家族三人の二日分の朝食の量にぴったりとなっています。

 

強力粉の種類は出来栄え、味に大きく影響します。いろいろ食べ比べてお好みの味を発見してください。

ちなみに私の薦めは「春よ恋」です。
今のところパンの甘みを一番自然に感じることのできる強力粉だと思っています。こちらですと、あらかじめ小袋に分かれていますので計測の必要がありません。

 

焼き上がったパンのスライスは意外と難しいものです。

せっかくおいしく焼きあがったパンも、スライスがぶ厚くなってしまったり、ペラペラなパンでは台無しですね。

こちらの便利グッズをご紹介します。

専用のナイフも付いていますので、たいへんお得、もちろん厚さ調節も可能です。斜め切りなので誰でも簡単にパンを潰さずスライスできます。

 

 

Photo from imcreator.com
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一度自分でパンを作り始めた以上、もうパン屋さんへは意地でも行けません

もちろん、勉強の意味でいろいろなパンを試してみるのはたいへん良いですが。

全粒粉や玄米粉を使った、安心・安全なレシピ本はこちらがお薦めです。

ホームベーカリーの具体的な購入に向け一歩を踏み出したあなた、今一度ご自身のしっかりとしたモチベーションを確認してパンを焼く意欲を高めてください。そして、購入後は深い探求心を持って、どうぞいろいろなパンを焼いて日々研究してみてください。

パンを焼く経験が長くなればなるほど、パンに対する目も肥え、街でもよりおいしいパン屋さんを見分けられるようになったりと、思わぬ収穫があったりします。

ご家族を大いに喜ばせましょう、おいしいという一言と、子供さんの笑顔が見られた時は最高です。

皆様にとってハッピーなホームベーカリーライフとなりますことをお祈りしています!


最後まで私のわがまま一杯の駄文にお付き合いいただき本当にありがとうございます。どう感謝したらいいか言い尽くせません。
これからも頑張ってたくさんの文章を書き続けていきます。きっと興味を抱いていただける記事もあると思います。またお読みいただけるご縁があることを切に願っています。
たまには「いいね!」などもポチッと押していただけますと、ますますやる気が出ていい文章が書けるような気がします。


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