マンションの階下からの苦情対策 | 子供の足音 椅子の音、音のトラブル解決方法

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音の苦情を解決したい!

近所からの文句に辟易

あなたは今マンションなどの集合住宅にお住まいで、階下の住人から音に対する苦情、クレームを受けてお困りですね。

こちらへたどり着いたあなた、もう大丈夫です。

ネットを検索して対応を考えようと真摯に取り組むあなた、まずはそんなあなたは自身、そして、お子さんや家族は何も悪くないと強く知ってください。

そして、今回の出来事にあえて誰が悪いのかと責任の序列をつけるならば、まずこの床、建物の設計(設計した人物)、そして最後に階下の住人です。

繰り返しますが、あなたのご家族、お子さんは何ら悪くないですよ。

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どうしたらよいのかと今途方に暮れていることと思いますが、もう安心です。

この記事を読んでいただき、対策を立てていただければ、その夜も眠れない悩みは明日には嘘のように喉元を過ぎ去ります。

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大きなストレス

小さな子供の歩き回る音、ダイニングテーブル、椅子などを引き摺る音、物を落とした時の音など、音の苦情は近年非常に多いマンショントラブルの一つ。

下の階に気を使うあまり、抜き足差し足での生活では、気が休まるはずの我が家も大きなストレスになりかねませんね。

賃貸住宅であれば、引っ越すなどの最後の手段もあるでしょうが、長年のローンを組んで買った分譲マンションなどとなればそうもいきません。

ビル管理、マンション管理歴15年以上の筆者が、そんな「床の音」に関するお悩みを具体的な事例を交えて解決します。

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たった二つの方法で解決、音の苦情!

音のクレームに対する対策、解決方法は簡単に言って二つだけです。

それは、「床への防音対策」と「階下の住人とのコミュニケーション」です。

この二つの方法を同時に実施することで、音の苦情を綺麗さっぱり消し去り、あなたのお悩みも解決できます。

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様々な音源たち

子供の足音や、椅子を動かす音、物を落とした衝撃音や、最近ではペットの猫や犬の足音まで、建物の気密化が進めば進むほど、また近所とのコミュニケーションが疎遠になればなるほど、音を問題とした苦情、クレームが急増、その対策に頭を悩ます方たちが増えています。

無遠慮に音を発する人を除けば、他人が発する生活音に悩む方、そして、その苦情を受ける側、その両人ともが被害者だと言えます。

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コミュニケーションが大きな鍵

音の苦情はその音源や音の出る理由に目が向きがちですが、実のところはコミュニケーションの不足や欠如が大きな理由の一つです。

音に限らず、コミュニケーションさえ取れていれば通常問題にもならないような事例が、他人を悩ませ苦情となって表面化するケースが非常に多いのが事実です。

少々話はそれますが、昔の長屋やアパートなどはあらゆる音が筒抜けの状態でした。

私が学生の頃(1980年代前半)に住んでいたアパートも、ご多分に漏れず隣からも上からも下からも、様々な音が交差して、住人の発する会話の内容まで聞えてくるほどでした。

だからと言ってそれが問題となって、近年のように大きなトラブルとなるようなことはごく稀だったと思います。住人同士がある程度理解し合い、暗黙のルールの中で生活していた成果でもあったのですね。

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子供の足音

例えば上の階の小さな子供の足音が響いたとしましょう。

それが知り合いの子供、普段交流のある家の子供であれば、その子供を想像して○○ちゃんが暴れてるなあなどと、ある程度の理解と愛情をもって考えられるはずです。

ところがコミュニケーションのない、どこの誰だかわからない、対面したことすらない家の子供の足音の場合には、単なる騒音でしかなくなってしまいます。疑心暗鬼の塊となり、想像するだけの見知らぬ子供はまるでモンスターです。

音をはじめとする様々な苦情を考え、対策するときに、このコミュニケーションというファクターを除いて考えることはできないわけです。

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騒音の苦情解決策

具体的な提案

某大手不動産会社のビル管理、マンション管理の部署にて、15年以上の業務経験の中で、「床の音」に関する住人からの苦情をたくさん受けてきました。。

そのようなトラブルを受け、私が実際に成果を上げた解決策、対策をこれからご紹介いたします。

1. 話し合い

まず苦情を発している下階の方と話し合う場を持ちましょう。何をおいてもこれがないとトラブルは解決しないと考えてください。

どのような事情であれ、まずは相手の話を聞き、迷惑をかけていることを謝罪(100歩譲って)し、音の原因となっている理由を相手に説明します。

この時、管理者、組合の人間、設計士や、建築業者など、第三者の立ち会いは欠かせません。

あなたが本気でこの問題を解決するために、考え、行動していることを相手に伝えましょう。

相手が理不尽な要求をしているような場合でも、大人のあなたは辛抱強く、冷静に判断できる第三者もしっかりと巻き込んで、相手にこの音の苦情に対して行動している意志をはっきりと見せることが大切です。

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2. 防音対策

その音の原因が建築的な問題であれば、施工業者、管理者などから防音に対する提案や補助などを受けられるかもしれません。

はっきりと設計の問題で音が響きやすといった場合があります。プロの意見を踏まえて、対策に動いてもらえるよう話し合ってください。この時、施工業者、管理者にたいして「建築的な問題もあるはず」とはっきりと伝えることが重要です。

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以下に私が提案する、個人でもできる具体的な床の防音対策をご紹介します。

音は建築物の構造、材料等に大きく影響を受けます。

その中でも、もし床材がフローリングなどの木材であれば、防音対策をしないままでは“必ず苦情が出る”と考えたほうがいいでしょう。フローリングのような硬質の木材は、衝撃音にはひとたまりもありません。

この場合の防音対策は2つです。

 
1, 防音マットの敷き込み

床に防音用のマットを敷きこみます。

原因がダイニングの椅子の音などであれば、敷き込む範囲はダイニングテーブルの下と周辺だけでもいいでしょう。

室内の足音などが原因であれば、歩行する動線の箇所に敷き込む必要があります。

マットを敷き込むには、段差を気にされたり、お掃除の不安などから抵抗を感じる方も多いでしょう。でも、実際に敷いてみると非常におしゃれなポイントになったりして好評です。

更にマットの上にお好みのラグなどを重ねるのもいいでしょう。

このマットで実際に何度も施工の経験がありますが、まず99%、これで階下からの音への苦情は消えます。

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2, 椅子の脚に防音性のあるキャップを取り付ける

木製の椅子の脚がフローリング材などの床に当たる音は、まさにバチで太鼓をたたいている状態です。

椅子の脚の先端を適切に防音効果のあるキャップで保護するだけでも、階下への音は相当に抑えられます。

こちらの製品の他にも、大手のDIYショップなどを覗くと、防音性に特化した厚手のキャップなどを入手することができます。

あと一つ、動画配信ならdtvをご検討下さい。

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階下への報告

さあここまでできれば、もう音漏れを気にする必要はありません。

最後に一番大事な作業ですが、自分がここまで相手の苦情に対して対策したことを伝えましょう。

記録として残す意味でも、施工者、管理者の方にもしっかりと立ち会ってもらい、できれば今回施工した写真を相手に見せるなどして、具体的に室内をイメージさせると非常に説得力があります。

なにを実施したのか、どれだけの費用が掛かったのかを説明し、あなたのために自分がこれだけ行動し、金銭と努力を費やしたことを聞かせます。

この時、相手が少々理不尽なクレームを付けていたのであれば、少しの嫌味を込めて言うのもいいかもしれませんね(笑)

日頃のコミュニケーション

今回のクレームの相手とだけでなく、日頃から同じ建物に住む者同士コミュニケーションを図りましょう。

まずは挨拶からです。

同じ建物に入居し、同じ敷地に住む者同士、極端に言えば死ぬまで同じ建物で生活するわけですから、大いなる仲間であり、運命共同体でもあります。

まずは日ごろの挨拶をしっかりとして、少ない言葉でも会話を交わし、また些細なことでも助け合いましょう。

円滑なコミュニケーションは、トラブル防止どころか、あなたが何か困ったときの大きな助けになるはずです。

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まとめ

疑心案偽になりがちな世相

現代の気密性の高いマンションにおいて、音に関する苦情の解決にはたいへん難しいものがあります。なまじ遮音性が優れていることで、それがあだとなって些細な音が苦情となって表面化するケースが多いからです。

街道沿いの車の往来が激しい場所に立つ大型マンションなどでは、まずこういった問題は起こりません。

苦情を言う側にとっては、一度耳に憑りついてしまった音は離れません。第三者がこんな些細な!と感じる音でも、苦情を言う側にとってはジェット機並みの騒音に感じ取っていたりします。

建物の構造上、はっきりとどこの音、何の音なのか特定できないような場合もあります。

また、見た目を優先するあまりに、音が響く素材や音の通過性の高い材料を使って設計してしまい、防音材を敷き込むなどの十分な防音対策をとっていないなど、設計上からくる問題が大きな原因となる場合もあります。

ただ、長年建物管理の仕事に関わってきて感じたことは、どの場所でも住民同士の連携があまりにも取れてないという点です。

少し言葉を交わせば本来何でもないような問題が、コミュニケーションが取れていないばかりに大きな問題となって露呈するようなケースが非常に多いと感じました。

余談ですが、私が長年携わったビル、マンション管理の仕事は、建築物そのものや付随する機械の管理よりも、そんな住人の心のケアをするケースの方が圧倒的に多い仕事だったのです。

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おまけ

ペットの足音への苦情

ペットの足音に関する苦情を受けた時のお話をしましょう。

あるワンルームのマンションでのことです。居住者は上の階も下の階も女性の一人暮らしでした。

この時、上の階の女性が、すぐ下に住む女性から「犬の足音が毎日うるさい」という苦情を受けたということでした。

さっそく上の女性のお宅に訪問すると、たいへん可愛いトイプードルが一緒に私を出迎えてくれました。

女性はこの犬の足音が苦情となるほど響いているとは考えられないと言います。

また、この後下の階を訪問しましたが、こちらの女性は犬の足音が響いて気になって夜も眠れないと言うのです。

互いに表情には憔悴が見られ、少々話し合いが縺れてしまっているのがわかります。

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取り除かれた原因

今回のこの苦情に、正直私は疑問を感じていました。

このワンルームマンションは賃貸住宅で、床にはL45といったたいへん遮音性の高い数値のクッションフロア材が敷いてあります。今まで足音は愚か、物音に対する苦情も出たことがなかったの建物です。

そこで、私はある作戦を立てることにしました。

この下の階の女性には内緒で、その音の原因と思われるの上の階の犬を、三日間だけ他の場所に預かってもらうことにしたのです。

その三日が過ぎて私は下の階の女性のお宅を訪ねました。

昨日も足音が響いていましたかと尋ねる私に、「昨日も、一昨日も、毎日です」とその女性は神妙な顔で答えます。

私はこの三日間は“健康検査”のため犬が不在だった旨を伝えました。

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解決できない苦情

どうあれこれで音の原因が犬の足音でないことだけははっきりしました。とりあえずは一歩前進(?)です。

しかしながら、この女性が訴える音の本質的な原因はわかりません。

なんら問題は解決していませんが、もう少し様子を見てもらうように私はその女性に伝え、その日はその部屋を後にしました。

その後1年余りが過ぎても、その女性から音に関する連絡はありませんでした。

成果を考える

私の取ったこの方法が正しかったのかは分かりませんし、この時の事例が解決できたとも思っていません。ただ一つだけ言えることは、苦情主が一人もやもやと抱えていた悩みの中に、第三者が介入し、少なからず親身になってその対策を考えたことで、この苦情主は自分の中で妥協点を探る道しるべを探せたのではないかと私は考えています。

音の問題は非常にデリケートで、文字通り目に見えず、解決が大変難しい案件だという一例を皆様に知っていただこうと考えこんなお話をしてみました。

簡単に文章を書くつもりが長々と書き連ねてしまいましたが。こんな文章でも苦情トラブルに悩むどなたかの少しでも役に立てばと思い記載しました。

何らかの妥協点を見つけられ、時間の流れと共に日常のトラブルが解決されていくことをお祈りしております。

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