食パンを焼くなら迷わずパナソニック
ホームベーカリーでお薦めの機種、メーカーは?
ホームベーカリー、家庭用パン焼き器は本当におすすめの調理器具なのか?
購入すれば誰でも簡単にパンが作れるのだろうか?
そもそもおいしく焼けるのか? そして、機種選びは?
そんな疑問や悩みに、ホームベーカー歴15年以上、元高級ステーキハウス店コック、つまりは元料理人の筆者が一つ一つお答えしていきます。
じゃあどの機種が良いのか?
結論を行ってしまえば、ホームベーカリーはメーカーが謳うほど“簡単ではありません”。
残念なことに買ってはいけない機械ばかり、そして、おすすめできる機械はなんとたった一機種しかありません。
その理由とお薦めの機種は巻末でご紹介します。いきなりおすすめ機種を知りたい方はこちらへ。
おすすめのホームベーカリーのご紹介
家庭用パン焼き機(ホームベーカリー)でのパン作り、少しの苦難を乗り越え、うまく焼き上がった時のパンは、もう感動するくらいおいしいです。
最初は戸惑うかもですが、コツさえつかめば、圧倒的に失敗もなくなります。
まあ、何の電化製品であれ調理器具であれ、使いこなすためにはやはり経験に伴うコツの習得が必須だと私は考えています。
安い機種はまず失敗します
私が初めてホームベーカリー(家庭用パン焼き器)を購入してから10数年が経過しました。
時が令和となった現在、我が家では5台目の機械が活躍していますが、最初にホームベーカリー購入を思いついたきっかけとは、2日に一度パン屋に通わなければならない状況から抜け出したいという思いでした。
我が家の朝食は毎度食パンです。
しかも、コンビニの食パンなどでは断じてダメというこだわりぶりです。
なにを贅沢な、と思われるかもしれませんが、どうしてもここだけは譲れない、それほど食通な一家というわけではないのですが、あのビニール袋入りの真四角の食パンだけはどうしてもダメなんです。
ご愛食の方々には申し訳ありません。
コスパで選ぶならパン屋よりホームベーカリー
共働きの夫婦に子供一人という構成の我が家、ホームベーカリーを導入する以前は2日に一度は馴染みのパン屋さんで山形パンを買うのがいつしか私の仕事となっていました。
しかしながら、サラリーマンだった私にとって(現在は会社オーナとなり自由な身ではあるが)、これは実のところけっこう大変な仕事でした。パン屋の営業時間というタイムリミット(これが結構早い)に、買い忘れたり、パン屋が休みで他のパン屋を探しまわったり、2日に一度の必須の仕事となると結構なストレスです。
そんな折でした。ふとしたことでホームベーカーリー(家庭用パン焼き器)の存在を知りました。
自分の家で簡単にパンが焼ける。しかも、様々な口コミ、評判、比較サイトによれば、実においしい、おすすめですよ!と書いてあります。
夢のような機械じゃないですか?!
で、最初に結果というか私のホームベーカリーに対する感想を書けば、紛れもなくこのコピーの通りです。
ホームベーカリーで焼き上がったパンは、どの街にも一軒はあるそこそこ繁盛しているパン屋さんのレベルにはさすがに劣りますが、まあ、あまりぱっとしないパン屋さんの食パンのレベルよりはだいぶ上をいっています。
悪いですがコンビニで売ってる袋詰めの食パンには圧勝です。
なんといってもこちらには、無添加食材、そして、焼きたてのアドバンテージがあります。
当時私が検索した、様々な口コミや評判、おすすめ機種などにも嘘はなく、ホームベーカリーの予想以上の出来栄えにはいたく感動したものでした。
じゃあなぜ、この文章のタイルが「あなたは本当に使いこなせますか?」などといった懐疑的なタイトルなのか。
その理由を以下に詳しくご説明したいと思います。
美味しいパン作り、餅も、ピザ生地も、うどんも
ホームベーカリー導入後は、2日に一回の必須となっていたパン屋さん通いから解放された私ですが、それと同時にホームベーカリー購入前には予想もしていなかった新たな試練と日課が始まることとなりました。
これからホームベーカリーの購入を検討しているあなた、そして、私と同様に日々の朝食用の食パンを焼くぞ、とお考えのあなた、あなたが手始めに考えるべきことは、どのメーカーのどの機種を選ぼうかではありません。
口コミサイトの評判やおすすめを見て、あの機種は、この機種はと空想するのは実に楽しい作業です。
しかし、大前提として考えなければいけないことは、
あなたにパンを焼き続けるという職人的な素養と現実的な時間がありますか?
ということです。
新たな日課の誕生、機種の選び方
2日に一度のパン屋さん通いの代わりにホームベーカリーを買ったわけですから、乱暴な言い方をすれば2日に一度パンを焼くという作業が新たに発生するわけです。
大雑把に工程を言えば、強力粉、バター、冷水等の食材の用意。配合、ホームベーカリーによる焼き上げ作業(4-5時間)、出来上がったらすぐに取り出してパンの乾燥、カット、窯や部品の洗浄と、こういった作業が2日に一度延々と繰り返されます。
どうでしょうか?とてもではないですが「かき氷器」のように、季節的な遊び感覚ではできない作業と私は考えます。
しかしながら、なにも私は覚悟がないならホームベーカリーは辞めなさいと言っているのではありません。
あまりに安易に考えて購入した機械を使いこなせず、棚のお飾りにするだけは避けていただきたいという願いからこの文章を書いています。
かくいう私も、ホームベーカリー購入前はたいした考えもなしに、粉を投入して、水を入れて、イースト菌を入れてちょちょいのチョイ!と、実に甘っちょろくこれから始まるパン作りの工程を考えていたわけですが。
てっとり早くお薦めの機種を知りたい方はこちらからどうぞ。
おすすめのホームベーカリーのご紹介
イースト自動投入は必須、時間の確保も課題
どのメーカーの機種でも、概ね早焼き(完成まで2時間程度)のコースが用意されています。
しかしながら、焼き上がりまでに長時間を要する通常焼きと早焼きとでは、その出来上がりの差は歴然、ホームベーカリーのベストなパフォーマンスを発揮するためには、やはり4-5時間を要するわけです。
サラリーマン時代この時間を取ることにはなによりも苦労しました。仮に夕方の6時に焼き始めても、焼き上がりは11時となるわけです。
夜の8時に焼き始めたら焼き上がりは午前1時、すぐに取り出さないといけませんのでその時間に寝てもいられない、したがって、パンを焼く日は1分でも早く大急ぎで自宅に帰ってくるということになります。
帰宅後は鞄を置くや否やとにかく窯をセットするといった次第です。
タイマーコースというのもあります。
翌朝に焼き上がり時間をセットすれば、朝起きると出来立てのパンがおいしく焼きあがっている…といった説明です。
確かに朝目覚めた時に何とも言えぬ芳ばしい香りがします。
しかしながら、焼き上がったばかりのパンは、まだ多量に水分を含んでいるためトーストには今一つ向いていません。
本当に美味しくいただくには、最低でも数時間の乾燥が必要というわけです。
専業主婦の方であれば、二日に一度の家事の時間と割り切れるかもしれませんが、私のような共働きの家庭であった時に、この時間の捻出がホームベーカリーライフにとって最重要なファクターとなります。
パンを焼くために2日に一度4-5時間を捻出できる、あるいは家族の助けなどを借りて時間を作り出せる。あなたにはその用意ができますか?
以下を読み飛ばして、あなたが買うべき機械を知りたい方はこちら。
おすすめのホームベーカリーのご紹介
ホームベーカリーは買ってはいけない商品なのでしょうか?
もちろん、決してそんなことはありません。家庭で実際に大変おいしいパンを焼きあげることができるまさに夢のようなお薦めの機械です。
現に私自身、10年以上もホームベーカリーで朝食用のパンを焼き続けています。
ただ、私がここで言いたいことは、メーカーや様々なコンテンツが発信する良いことずくめの口コミや評判の情報を鵜呑みにしないで下さいということです。
何の道具でもそうだとは思いますが、使い方とライフスタイルへのフィットが見込めれば限りなく重宝します。
でも実生活に合わない、使い勝手がそぐわない商品を買ってしまえば、早々に棚の上のお飾りに変身するしかありません。
パンの出来については何よりも経験がものを言います。
レシピ通りに材料の分量を合わせてセットしても、温度や湿度、季節、材料の鮮度などで出来上がりが微妙に違ってきます。
微妙に違う程度なら良いのですが、時には唖然とするほどひどい代物が出来上がることもあります。
4-5時間をかけて焼くわけですから、失敗すればその日はほぼやり直しがききません。失敗したパンを泣く泣く食べるか、コンビニへとダッシュすることとなるわけです。
自分だけが失敗したパンを食べる分にはいいですが、家族に食べさせ、揚句に辛辣な批評をもらったりすればかなりへこみます。
パン作りを成功へ導く秘策
特に初心者の頃は成功より失敗の方が圧倒的に多いと思います。
夏に向かう温度の高い時季は特に失敗しやすく、前年の反省などのこれまでのパン作りの経験が重要になったりします。
ここで私の経験上、ホームベーカリーで極力失敗を回避するいくつかのコツをお教えしたいと思います。
ホームベーカリーで失敗しないコツ
コツ1. とにかく材料を冷やしておくこと。失敗の多くなる夏場は特に、水はもちろんですが、粉、窯まで冷蔵庫に入れて冷やしましょう。
そして、完全に冷房の効いた部屋で焼き上げるということです。
コツ2. 日々の焼き上がりをしっかりと記録に留める、できれば写真やメモ等を取って記録に残しておくです。
それが無理であれば、せめてその日のパンの焼き上がりをよく観察して記憶に留めましょう。
日々の微調整はひじょうに重要です。それは、膨らみが足りなかったから明日は砂糖を少し増やそうとか、焼きが強かったので水を少し増やしてみようといったことです。
粉の量と食材等の温度さえクリアできていれば、あとは水と砂糖の量で微調整がある程度効くはずです。
なぜかある日突然に焼き上がりが失敗することもあります。
ひと月の間無難に問題なくパンが焼きあがっていたのに、ある日突然に全然膨らまないパンが出来上がるといったことです。
こういった時に過去の写真を残してあれば、この記録から次回の改善の手掛かりが見つかるはずです。
慣れてきたり、疲れていたりした時のパン作りのうっかりミスも怖いです。
砂糖と塩を間違えたり、水や粉の分量の単位を勘違いしたり、イースト菌を入れ忘れたり。こうなるともはやパンとは呼べない代物が出来上がります。
私も以前塩と砂糖を間違えて夢想だにしないような産物を生みだしたことがあります。
犬や猫も食べませんので、こうなった場合にはもはや捨てるしかありません。
やっぱり最高ホームベーカリー!
いかがでしょうか?
そんなこんなでネガティブな意見ばかりをお話ししてしまいました。
多くの方がホームベーカーリーを棚のお飾りにしている現実を見過ごせずに、自分の思いのたけを書きなぐってしまったかもしれません。
最初に申しあげたとおり、なんといってもうまく焼きあがった時の自家製のパンの味は最高です。焼き上がりの成功という満足感もパンの味をぐっと押し上げてくれます。
この文章を読んでいただき、そのリスクを十分に理解され、パン作りに取り組むモチベーション、多少の失敗は当たり前くらいのお気持ちを持てれば、ホームベーカリーは決して難しい作業ではありません。逆にそんなあなたならホームベーカリーはたいへんお薦めです。
結局のところは機械が自動でやってくれますので焼き上がりを楽しみに待ちましょう。
お薦めのホームベーカリー機種のご紹介
お薦めと言うか・・・実は買うならこの機械しかないのです。
初めてホームベーカリーを買われる方はまずは安価な入門機からとお考えかもしれません。しかし、実はホームベーカリーを購入するならこの機械しかありません。
安い機械を買って失敗に失敗を重ねて辟易する前に間違いのない一台をお選びください。
日々食パンを中心に焼かれる方は、もはやこれ、これ以外の機種は辞めてください。
私別にパナソニックさんの回し者ではないです。じゃなんでこの機種だけピン押しなのか?
それは、これなら絶対失敗しません、はい。
ヒューマンエラー(分量違い、入れ忘れなど)以外本当の意味ですべて自動でやってくれます。
ここまでお読みいただいた方にはご理解いただけたはずです。
実のところ、パン焼きは温度、湿度の管理がほぼすべてです。
言ってしまえば、多少材料の分量を間違えても、目見当で材料を入れても、温度、湿度が正確であればまず失敗しません。きちんと膨らみます。逆に自然の力が大きく左右するこの温度湿度の管理は人間の力では不可能です。
で、この機械、なんと室温、湿度を感知して、自分で焼き加減をコントロールしてくれます。
そうです、この機械こそ本当の全自動パン焼き機なんです。
そして、外気の温度湿度に左右されないもう一つの理由が機械の“厚み”です。
これでもかと厚みが取られ空間が確保されているため、図体でかいのに1斤までのパンしか焼けません。
逆を言えばそれほど温湿度に対して本気で作られた機械と言えます。
内釜から外気に触れる外枠までゆうに5センチ以上あります。
ちなみに、写真は私の愛用中の機械です。
本当の意味で全自動
今までこの記事でつらつらと書いてきた、冷やせ、測れ、記録しろ、室温を保て!はい、すべて取り消します、あっさりと。
この機械に材料をぶち込んで、常識的な室温の部屋でお待ちください。
100%保証します。安定したパンが毎日毎日あなたの朝の食卓の上に上がります。
値段普通の機械の倍です。
でも、これ以外のペラペラの機械を買ってパンの焼き上がりに悩み続けるのであればただの本末転倒。言ってしまうと、安定したパン焼きなどよほどの職人か偶然の連続でなければまず不可能とお考えください。
ここまで私の文章をすべて読んでホームベーカリーにトライしてみようと決心したあなた。
どうぞ、すぐにこの機械をお求めください。
まとめ|ぜひトライしてほしいホームベーカリー
一度自分でパンを作り始めた以上、もうパン屋さんへは意地でも行けません。
もちろん、勉強の意味でいろいろなパンを試してみるのはたいへん良いですが。
ホームベーカリーの具体的な購入に向け一歩を踏み出したあなた、今一度ご自身のしっかりとしたモチベーションを確認してパンを焼く意欲を高めてください。そして、購入後は深い探求心を持って、どうぞいろいろなパンを焼いて日々研究してみてください。
パンを焼く経験が長くなればなるほど、パンに対する目も肥え、街でもよりおいしいパン屋さんを見分けられるようになったりと、思わぬ収穫があったりします。
ご家族を大いに喜ばせましょう!
おいしいという一言と、子供さんの笑顔が見られた時は最高です。
皆様にとってハッピーなホームベーカリーライフが末永く続くことをお祈りしていますよ!
余談
パンのスライスは意外と難しいものです。
特に焼き上がって直ぐに切るような場合には、相当なナイフテクニックを要します。
せっかくおいしく焼きあがったパンもスライスがぶ厚くなってしまったり、ペラペラなパンでは台無しですね。
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