ホームベーカリーには絶対に買ってはいけない機種がある!
安物買いの銭失いにならないよう
私のホームベーカリー歴も10年を経過しました。
3人家族の朝食用のパンを二日に一度焼き続ける日々、パン・ド・ミ(食パン)焼きこそ私に与えられた使命と(勝手に)考え、自宅の台所でホームベーカリーをフル稼働させる日々が続いています。
出来ればこちらの記事を事前にお読みください。

4代目の真実
そして、機械も数えてみれば実に4台目に突入、ちなみに現在使っている機種はホームベーカリー歴10年余り、今まで実に1,500斤以上のパンを焼き続けてきた計算になる私にとって、最高の一台と呼べる製品です。
10年もの歳月を経て、そんな機械にとうとう出会えました。
正直、この一台に出会って私のホームベーカリー作りにおける日々の心中は実に穏やかに。心穏やかってのもなんですが、実に今私はそういった心境なのです。

で、ずばりこの機械です。
相場的にはお高いです。
でもこの値段でこれ、買うだけの価値とその訳があります。
詳細はのちほど。

ホームベーカリーの故障
ホームベーカリー作業は実に苦難の連続です。
特に初夏となり気温、湿度が上昇する季節はパン作りに最も神経を使う時季、昨日まで普通に出来上がっていたパンが突然膨らまなくなるようなことも度々起こります。
参照記事
パン作りには材料の温度、湿度はもちろん、室内の温湿度も重要なファクター、できの悪いパンができてしまった時には久しく見ていなかったマニュアル、手書きのメモなどをひっくり返してはあれやこれやと思案がはじまります。

温度計で材料の温度を正確に測り、氷や電子レンジなどをフル活用してそれぞれの材料を適温な状態にもっていきます。
室内を十分に冷やし、適温にしてからホームベーカリーを稼働させます。
それでもある日、自分で合格点と思うようなパンができるのはせいぜい3回に一回から、5回に一回程度、挙句の果てには7、8回連続して失敗という事態に陥りました。
「なんで・・・?」
パンが焼きあがるまでの数時間、できる限り機械の近くにいて動作の状況に気を配ります。
度々蓋もあけ正確に工程をこなせているか確認しますが、機械の故障という発想にはなかなか至りませんでした。

ただ、気になる点が一つあったのですね。
それは「捏ね」の行程の中で、度々機械からウーンウーンといった唸り音が聞こえてきていたのです。
まるでモーターは回ろうとしているものの、羽根に力が伝わらず、捏ねられずに止まってしまっているような音です(実際にそういうことだったようですが)。
それでも、その後は再び音を立てて羽根が回り、蓋を開けてみればしっかりとしてネタができているように私の目には見えていました。
しかし、満足のいくパンが焼き上がりません。
私が十数年試したあらゆる経験から対策を立てても駄目です。思うようにパンが膨らみません。
やはり機械の故障を疑う他ないようです。

プライドをかけての戦い
この間家族からは白い目で見られます。
失敗したパンができてまずいパンを食べる目に合うのは私だけではないですからねえ。
もうやめればーとか、また違う機械買うのお?とか容赦ない言葉が矢のように飛んできます。
人の気も知らずにいい気なものです・・・涙
しかし、もはや意地です。
十数年もパンを焼き続けてここで断念するわけにはいきません。
これは生涯をかけた私の戦いでもあるんです!

まあ、わたしこんなんではないですが。
パンケースを取り出し、羽根をつけて回してみても、スムーズに回ることから、ケースの軸の故障ではないようです。以前に軸が壊れて羽根が回らないことがあり、その時はケースだけを購入したことがありました。今回はやはり本体のモーターなのか…
はっきりとした原因、機械の故障も見られなないまま、消去法でもはや機械を疑うしかないと考えた私は思い切って新しい機械を購入することにしました。

パン作りは繊細な料理です
結局のところはこの判断が正解、消去法の結果として今回は機械の故障の結論至りました。
やはり「捏ね」の作業がままならず、不十分な生地の状態で「焼き」の行程に入ってしまっていたため、パンが膨らまなかったと推測しています。
このようにパン作りは実はたいへん難しい作業です。お米のように、しゃしゃっと研いで水を入れてポンというわけにはいきません。繊細で正確な作業を必要とする一つの料理とお考えください。
これからホームベーカリーを購入しようとお考えの方は、全自動炊飯器を買うのとはわけが違うということをまず心に留めていただきたいと思います。
ホームベーカリーを買おうかどうか迷っている方は、ぜひこちらの記事を先にお読みください。
参照記事
パン作りの重要なポイント
ホームベーカリーに限らず、パンを焼く作業の上でのピックアップしたい重要なポイントは以下の通りです。
1. 室内、材料の温湿度
2.十分な捏ね
3.イーストの管理
もちろんこの他にも正確な分量測定、鮮度なども挙げられますが、まずは基本的な考え方を整理してみたいと思います。

なによりもまずは温湿度です。
夏場は冷やした材料を、また湿度が高いので水の量を少し減らして、逆に冬場は少し温めた材料を使う必要があります。そしてこれには室温が綿密に関係してきます。
キンキンと冷房が効いた部屋でホームベーカリーを稼働させるのであれば、夏場という考えはある程度除外されます。
また真冬でもTシャツでいられるくらい暑い部屋であれば、冬場とは言えないかもしれません。
こんなふうに室内の温度は重要で実に微妙です。ホームベーカリーは、置かれている部屋の環境に適切に対応させる必要があります。

次に「捏ね」、先述の通り実に重要な工程です。
ホームベーカリーの機械のキモと言える部分です。マイコンで「捏ね」の強さを管理する機能ある機種であれば安心です。
ただ一般の機種でもこれはあまり変わりません。故障さえしなければどの機械であれしっかりと捏ねてくれます。
そして、イーストの自動投入も忘れてはいけません。
最初に、粉、水、他材料をセットする際に、あらかじめ粉の中にイーストを入れておくタイプの機種があります。
これはパン作りでは失敗のもと、イーストの投入はタイミングを見て自動投入できる機種を選ぶべきです。
まあ、イースト自動投入の機能も、そこそこの機械であればついてますね。

機械選びがすべて
面倒くさいですね、やっぱホームベーカリーなんて辞めようと思いかけたあなた。
しばらくお待ちください。
これらの工程をすべて全自動で行い、作り手のわずらわしさをすべて解決してくれる夢のような機械があるんです。
断言します。ホームベーカリーを真剣にお考えのあなたが買う機械はこれしかありません。
この機械以外ではだめなんです!

兎にも角にも最重要な温度湿度の管理、調整です。
言ってしまえば、多少材料の分量を間違えても、目見当で材料を入れても、温度、湿度が正確であればパン焼きはまず失敗しません。きちんと膨らみます。
逆に自然の力が大きく左右するこの温度湿度の管理は人間の力では不可能です。
この機械、これを全自動でやってのけてくれます。
もう一度挿絵を挟みます。

はい、自動です。
外気を測定して庫内を最適な状態に保ってくれるわけです。
これなら失敗はないですね。
もうひとつ少々番外的ですが、これも重要なファクターのひとつ、それは機械の音です。
すでに機械をお持ちの方ならわかりますね。
汎用型のホームベーカリー、実はすごい音がします。
生地を捏ねている間は壊れかけの洗濯機のような音が普通にするのです。
同じ部屋にいたのではテレビの音はもはや聞こえません。

で、この機械です。
嘘のように静かです。余裕でテレビ見れます。テレビのすぐ横にあっても大丈夫です。
これは私にとってはうれしい副産物でした。
10年以上ホームベーカリーとは普通に騒音の出る機械だと思い込んでいましたよ。
違うのですね。
そして、これがその秘密です。

これ私の家の機械ですが、見ていただきたいのはこの「厚み」です。
内釜から外気に触れる外面までゆうに5センチはあります。
これなら、音も漏れませんね。

買うべき機械と買ってはいけない機械
あなたが買うべきお奨めの機種は、室温を計測して焼き加減を自動で調整し、絶妙のタイミングでイーストを投入、インバータでしっかりと生地を練り上げ、そして何よりも、たっぷりと厚みがあり音の小さい機械です。
そして、絶対に買ってはいけない機種とは、これと真反対、これらの機能の一部あるいは全部が失われている機種ということになります。
既にお使いの方にはわかっていただけると思いますが、日々のパンを焼く上で、膨らまないパンができた時のショックは突如谷底に落とされたような衝撃です。
この機械に出会ったことで心の安定を手に入れた私は、冒頭でも述べたとおり今実に日々穏やかに過ごせているのです。

まとめ|もう機種選びには迷わない
これからホームベーカリーの導入をお考えの方で、まずは簡易で安価な機種を購入して、ホームベーカリーの感触を知ってみようと考えるのもいいかもしれません。
しかしながら、しっかりと生地を捏ねる必要のあるホームベーカリー、安価な機種でも実に大きくて重いです。安易な機械を買って、揚句に失敗の連続、あーあやーめた!となるのだけは何とか避けていただきたい
ホームベーカリーでしっかりと膨らみ焼き上がったパンの味は絶品です。
そんじょそこらのパン屋さんのパンよりも全然おいしいですよ、本当に。
少々お値段は張りますが、どうせ買うののであれば、「全自動」で間違いのない一台を私はお薦めします。
ここまでこの文章をお読みいただいたみなさんには、どうか心穏やかなホームベーカリーライフが始まることをお祈りしています。

どの動画配信サービスに加入しようか、迷っている方はいませんか?
それならずばりU-NEXT<ユーネクスト>がお薦め!
こちらから体験入会できます。
おしゃれなjblのブーストスピーカー
これ一台でご自宅のテレビに驚くほどの臨場感が生まれます。

